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神経ネットワークによる糖・エネルギー代謝制御機構とその破綻
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JPY
Abstract
◎元来,生体には糖・エネルギー代謝の恒常性を維持する仕組みが備わっている.個体としての代謝は,単一の臓器・組織だけで行われているのではなく,全身の各臓器・組織が液性因子や神経経路を介してそれぞれの代謝情報を共有することでたがいに連関している.そのため,過栄養下においてもエネルギー消費を増大させることができる.とくに,生体のエネルギーの貯蔵を担う肝や白色脂肪組織と中枢とを結ぶ代謝情報連関は,エネルギー代謝の恒常性維持に中心的な役割を果たしている.さらに糖代謝についても,神経ネットワークによる恒常性維持機構が明らかになってきた.近年,肥満症患者が増加を続けているが,この原因としてエネルギー代謝の恒常性を維持する機構の破綻やエネルギーを蓄える機構の関与が示唆されている.本稿では糖・エネルギー代謝制御機構について,白色脂肪組織や肝と中枢神経を結ぶ神経ネットワークを中心に概説する.
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