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JPY
Abstract
◎糖尿病の成因・発症には,さまざまな遺伝因子と環境因子が関与している.日本人は欧米人と比較してインスリン分泌能が弱く,また内臓脂肪を蓄積しやすいため,軽度の肥満でインスリン抵抗性が起こり糖尿病を発症しやすい.近年,世界中で糖尿病が爆発的に増加している要因には過食,肥満,運動不足などの環境因子が深くかかわっていると考えられる.実際,日本人を含めた多くの研究で,生活習慣への介入によって糖尿病発症を予防できることが示されている.2008 年からはじまった特定健診・特定保健指導でもその効果が報告されている.肥満外科手術は減量がきわめて困難な高度肥満症の強力な治療法で,合併する糖尿病に対する強力な改善効果が注目されている.日本でも2014 年4 月に保険収載され,今後広まっていくと予想される.基礎研究面では近年,腸内細菌研究が飛躍的に発展し,あらたな知見が集積しつつある.なかでも腸内細菌が宿主の代謝に大きく影響を与えていること,肥満との関連が示唆されており,肥満症治療のターゲットとしても注目されている.
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/content/article/0039-2359/252050/451