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JPY
Abstract
◎2型糖尿病や肥満の発症には遺伝因子と環境因子が重要な役割を果たす.エピゲノムはDNAの塩基配列によらない遺伝子の発現調節機構であり,DNAのメチル化やヒストン修飾,microRNA(miRNA)などの概念を含む.このうち,DNAのメチル化やヒストン修飾は化学的な修飾であるため,外部環境に応答して柔軟に対応することができる遺伝子制御機構であるとともに次世代にも受け継がれる.そのため,環境因子が糖尿病発症に関与する機構としてエピゲノム制御機構が注目されている.最近,DNA メチル化やヒストン修飾,miRNAを介して起こる遺伝子発現のエピゲノム制御が糖尿病の発症に関与する例が多く報告されており,その一例として著者らの作製したヒストンH3K9 メチル化酵素Jmjd1a のノックアウトマウスでは肥満とインスリン抵抗性が認められた.現在のところ,糖尿病におけるエピゲノム制御機構の解明ははじまったばかりであるが,今後さらに詳細な機構が解明され,治療に役立つことが期待される.
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/content/article/0039-2359/252050/456