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JPY
Abstract
◎糖尿病性腎症の成因は,高血糖の持続と糸球体高血圧であると考えられている.高血糖が持続するとブドウ糖は腎糸球体構成細胞内に取り込まれ,種々の代謝異常を惹起する.このなかで腎症に関してはプロテインキナーゼC(PKC)活性化と終末糖化産物(AGEs)が重要と考えられている.糖尿病性腎症の評価項目は尿アルブミン値(尿蛋白値)と糸球体濾過量(GFR)であり,2014 年に改訂された糖尿病性腎症病期分類の評価項目も同様である.微量アルブミン尿の出現で糖尿病性腎症を診断するが,微量アルブミン尿には診断の特異度の面で問題点が存在することも事実である.糖尿病性腎症の治療戦略の中心は,上記成因に基いた高血糖の是正と糸球体高血圧の是正である.そして,現在の治療戦略でも糖尿病性腎症の寛解が生じることが報告されている.成因に基づく新しい治療薬はいまだ臨床応用には至っていないが,その開発も進んできており,今後の発展を期待したい.
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/content/article/0039-2359/252050/471