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JPY
Abstract
◎糖尿病性神経障害は,患者QOL の低下をもたらすのみならず,生命予後をも左右する重要な糖尿病性合併症のひとつであり,その成因を解明するとともに早期診断し,予防と治療に繋げることが重要である.高血糖に起因する神経障害の成因は,①代謝性因子,②血液・血管性因子,および③神経栄養因子に分けられ,なかでも代謝性因子のひとつであるポリオール代謝活性の亢進が重要と考えられる.神経障害の診断的検査のひとつとして,神経線維を形態学的かつ非侵襲的に評価することが可能な角膜共焦点顕微鏡を用いた角膜神経線維密度測定の有用性が注目されている.神経障害の予防と治療の主体は厳格な血糖コントロールの維持にあるが,成因に則った治療薬としてアルドース還元酵素阻害薬が有用である.インクレチン関連薬は,血糖降下作用に加えて神経障害改善効果を有する可能性が注目されている.さらに,進行した神経障害に対するあらたな治療法として,各種幹細胞移植による再生医療の可能性に関する検討も進められている.
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/content/article/0039-2359/252050/479