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JPY
Abstract
◎2型糖尿病や肥満の増加に伴い,メタボリックシンドローム(MetS)の肝での表現型とされる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)および非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が増加している.NASH は肝硬変や肝細胞癌に進展する例もあり,病態進展を予防することが急務とされている.糖尿病患者の治療の目標は,合併症を防ぎ,健常人と変わらない寿命を全うすることにあるが,男女ともに10歳あまり寿命が短いのが現実である.糖尿病患者の死因の第1位は悪性腫瘍であり,なかでも肝癌がもっとも高頻度にみられる.肝硬変を含めた肝関連死が多数を占めることが報告され,これらは糖尿病を背景としたNASH に関連していると考えられている.NASH/NAFLDは環境因子と遺伝因子が複雑に絡みあう疾患であり,環境因子として,内臓脂肪蓄積によるインスリン抵抗性が病態の中心を担う.本稿では,糖尿病とNASH/NAFLDに共通する基盤病態であるインスリン抵抗性を中心に,基礎,臨床データを交えて概説する.
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/content/article/0039-2359/252050/497