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JPY
Abstract
◎インスリン抵抗性増大が主体である症例には,インスリン抵抗性改善系薬であるチアゾリジン薬とビグアナイド薬の使用を考慮する.チアゾリジン薬はおもに脂肪組織に作用し,①脂肪細胞の質の変化,②慢性炎症の改善,③脂肪の再分布などの機序によって血糖降下作用をもたらす.副作用として浮腫,体重増加,骨量減少などがあり,使用の際には注意を要する.ビグアナイド薬の血糖改善作用機序は完全に解明されたとはいえないが,AMP キナーゼ(AMP-activated protein kinase)の活性化を介し,肝での糖新生を抑制し,骨格筋での糖取込みを促進すると考えられている.副作用として消化器症状や乳酸アシドーシスがある.乳酸アシドーシスの発症を避けるため,経口摂取が困難な患者や寝たきりなど,全身状態が悪い患者には投与しないことが大前提とされており,腎機能障害などの乳酸アシドーシス発症のリスクをもつ患者にビグアナイド薬を投与をしないよう留意する必要がある.
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/content/article/0039-2359/252050/584