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JPY
Abstract
◎1950年代以降,血糖降下薬ではSU 薬やBG 薬をはじめとしてさまざまな経口薬が開発され,糖尿病の個々の病態に応じた治療選択が可能となった.2009年に登場したインクレチン関連薬,とりわけDPP4 阻害薬は,優れた有効性と安全性から現在の糖尿病薬物療法の中心的な存在となっている.2014 年には新規経口薬としてSGLT-2阻害薬が上市され,既存薬とは異なる作用から注目されている.さらに,GPR40 作動薬などのあらたな作用機序を有するいくつかの糖尿病治療薬の開発が進行中であり,さらなる治療選択肢の拡大が期待される.また,わが国では未定であるが,海外では吸入および経口インスリン製剤などのインスリン非注射製剤の開発や臨床使用が進められている.近年はACCORD 試験などの大規模臨床試験の結果から,単にHbA1cの正常化をめざす治療では合併症予防において逆効果になりうるリスクがあることが証明された.今後開発される糖尿病治療薬に期待されるのは,認容性に優れ,良質な血糖降下作用を提供することであり,さらには糖尿病そのものの進展予防を実現しうるものであることも付け加えたい.
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/content/article/0039-2359/252050/613