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JPY
Abstract
◎機能性胸やけ(FH)は除外診断によってなされる症候群であり,現在RomeⅢ基準によって機能性消化管障害のひとつとして定義されている.しかし,このFHはこれまで胸やけ症状によりGERDのなかのびらんを認めない非びらん性胃食道逆流症(NERD)として包括的に扱われてきた経緯がある.現在では診断機器の進歩により,胃食道逆流を詳細に測定することが可能となった.すなわち,24時間食道インピーダンス・pH モニタリングによってpH4未満の酸,弱酸,非酸,気体逆流をすべて感知することが可能となり,逆流が関与するNERDと関与しないFH が区別できるようになった.また,FHは基線となるインピーダンスの低下や食道粘膜扁平上皮細胞間間隙開大を認めないなど,形態学的にもNERDとFHが区別されはじめている.このFHの病態はいぜん不明な点が多いが,圧や化学刺激に対する知覚過敏,中枢性過敏の関与が指摘されており,不眠,ストレス,不安などの心理的因子がこの食道知覚を変容させ症状発現に関与していると考えられている.
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/content/article/0039-2359/252060/669