No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
◎機能性胸やけとは機能性消化管障害のひとつであり,胸やけ症状が胃食道逆流に関連せず,組織病理学的に確認される食道運動障害や器質的原因も認めない疾患のことをさす.機能性胸やけの病態の基本は他の機能性消化管障害と重複する部分が多く,その治療方針は同様に考えればよい.すなわち,侵襲度の高い検査の繰返しや副作用の可能性の高い治療はできるかぎり避け,良好な患者-医師関係を構築していくことが重要である.機能性胸やけの薬物治療の対象となる病態は内臓知覚過敏と考えられ,これまでに三環系抗うつ薬,選択的セロトニン再取込み阻害薬などの薬剤が候補として考えられている.しかし,エビデンスレベルの高い治療法は確立されておらず,また保険診療で使用できる治療薬剤も存在していないため,現状では機能性胸やけの診断根拠を十分吟味したうえで患者に投薬の意義と副作用などを説明のうえ,処方する姿勢が重要である.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/252060/686