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JPY
Abstract
◎機能性ディスペプシア(FD)とは,心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とした上腹部症状を呈し,その症状の原因となる器質的疾患がないにもかかわらず,慢性的に症状が続いている疾患である.このFDの病態としては,消化管運動異常や内臓知覚過敏,精神心理的因子,食事生活習慣,ヘリコバクターピロリ感染(H.pylori),酸分泌異常,消化管感染症後の残存炎症(post infectious FD),遺伝子異常などが報告されており,さまざまな因子が複雑に関係しながら病態を形成していると考えられている.そのなかで現在,消化管運動機能異常や内臓知覚過敏は病態のなかで直接的に症状発現とかかわる重要な因子として注目されている.一般的に消化管運動機能に関する評価は実地診療で行われているとはいいがたく,標準的な検査法も確立されていない.そこで本稿では,FDの重要な病態のひとつである消化管運動機能と検査法に関して概説する.
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