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JPY
Abstract
◎機能性消化管疾患とは,消化管に粘膜傷害がないにもかかわらず,自覚症状が持続的あるいは間欠的に現れる慢性疾患である.粘膜傷害がないことから臨床的重篤感は少ないが,症状に対する治療・コントロールに難渋することをしばしば経験する.本特集で扱う非びらん性胃食道逆流症/機能性胸焼け,機能性ディスペプシア(functional dyspepsia:FD),過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)の3疾患がその代表である.FDは2013年にわが国で保険病名として収載され,2014年には日本消化器病学会からIBSとともに診療ガイドラインが発刊された1).FDの病態生理には,胃酸分泌,消化管運動,遺伝子要因,精神神経的要因など,多因子が関与していることは周知であり,消化管知覚過敏はそのなかで重要視されている因子のひとつである2).しかし,消化管知覚過敏は日常臨床のなかで非侵襲的評価が困難であることから,病態生理としての関連性や意義づけが認識しづらく,その結果として治療薬さえままならないのが現状である.胃・十二指腸固有の生理機能である消化管運動や胃酸分泌について考慮し,これら物理的・化学的刺激に対する知覚過敏性について本稿で概説することにする.
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/content/article/0039-2359/252060/703