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機能性ディスペプシアにおける遺伝子型のかかわり―遺伝子型からみえてくるFD像
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JPY
Abstract
◎機能性ディスペプシア(FD)は,先天的要因と環境要因が複雑に絡み合い発症する.日本人のFDを遺伝子型からみると,心窩部痛症候群と食後愁訴症候群は受容した刺激をどのように感じ取るかの違いだけで,同一の背景を有していると思われ,一方でHelicobacter pylor(i HP)感染下のFDは非感染下の本来のFDとはまったく異なった背景を有していることがわかる.本来のFDでは,内臓痛覚を伝えやすい刺激伝導系が亢進した遺伝子型やストレス応答に反応しづらい遺伝子型が関与していると考えられ,刺激の量・質がなんであれ,それを感じやすく甘受し難いことがFDの発症に関与していると推定される.HP感染下のFDでは炎症の激しさに基づく侵害受容の攪乱や,epigenomicsな変化による遺伝子発現の変化が症状発現に関与している可能性がある.
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/content/article/0039-2359/252060/711