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JPY
Abstract
◎身体疾患のなかで,その発症や経過に心理社会的背景が密接に関与し,器質的あるいは機能的障害が認められる病態が心身症である.機能性ディスペプシア(FD)も心身症の側面をもち,その病態をとらえるには心理社会的側面に目を向ける必要がある.ストレスは,視床下部-下垂体-副腎皮質系や自律神経系,免疫系を介した脳腸相関により消化器症状を引き起こすことが知られている.また,虐待やトラウマが胃の知覚の異常や運動異常をきたすなど,遺伝や養育環境を含む生育歴やエピジェネティクスも重要な因子であることが報告されてきた.したがって,FD の診療は消化器症状のみに焦点を当てた対症的治療では不十分であり,心理社会的因子など患者の背景を十分に把握し,より上流にある原因に対してアプローチする,全人的かつ個別的医療を行うことが必要になる.
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