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JPY
Abstract
◎機能性ディスペプシア(FD)とは慢性的な上腹部症状の原因となる器質的疾患を認めない場合に診断される症候群であり,現在のところ,確定診断に有効な診断指標は確立されていない.したがって,検査によって器質的疾患を除外していくことが確定診断へのプロセスとなる.鑑別すべき疾患としては,胃十二指腸潰瘍,胃癌,慢性膵炎,内分泌疾患,代謝性疾患など多岐にわたるが,一般に病歴聴取,理学的診察に加え,検体検査,上部消化管内視鏡検査を行い,症状の原因となる異常を認めない場合はFD として治療を開始することが多い.内視鏡で胃粘膜萎縮を認める際はHelicobacter pylori の感染診断も必要となる.診断時にすべての器質的疾患を除外することは困難であり,経過中に必要に応じて検査を追加する.2014年4月にわが国のFD 診療ガイドラインが刊行された.症状の評価および推移を評価する際には出雲スケールなどの自己記入式質問票が有用である.
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