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機能性ディスペプシアの症状に基づく亜分類は診療に有用か?
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JPY
Abstract
◎RomeⅢ診断基準では機能性ディスペプシア(FD)の亜分類として,心窩部痛症候群(EPS),食後苦痛症候群(PDS)が定義された.これは病態研究を進めるうえで,食事に関連する症状を区別することが重要であると考えられたからである.主訴別に治療薬を選択できれば,亜分類は診療に有用である.しかし,プロトンポンプ阻害薬(PPI)は心窩部灼熱感や潰瘍症状にもっとも効くという報告があるが,亜分類別の効果では差がみられていない.また,消化管運動機能改善薬(アコチアミド)はPDS例での効果は実証されたが,EPS例では検証されていない.FDは症状と病態が一対一対応ではなく,症状から病態を推測して薬剤選択を行うことは困難なのである.しかし,特効薬のない現状ではEPSには酸分泌抑制薬,PDSには消化管運動機能改善薬といった亜分類別の薬剤選択は合理的であると考えられる.
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/content/article/0039-2359/252060/734