No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
過敏性腸症候群とは? 機能性便秘,下痢との違いは?
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
◎過敏性腸症候群(IBS)は,「腹部の不快感または腹痛が,排便または便通の変化にともなって生じ,臨床像としては排便障害を呈する機能性消化管疾患のひとつである」と定義される(Rome Ⅲ).臨床研究の際には「腹痛あるいは腹部不快感が最近3カ月のなかの1カ月について,すくなくとも3日以上を占め,以下の2項目以上の特徴を示す.①排便によって改善する,②排便頻度の変化ではじまる,③便形状(外観)の変化ではじまる.」のRome Ⅲ診断基準を使用する.便形状の占める割合からIBSを便秘型,下痢型,混合型,分類不能型の4例に分類する.機能性便秘は排便困難,排便回数の低下,あるいは残便感が持続し,かつ,IBSの診断基準を満たさない機能性腸疾患である.一方,機能性下痢は軟便(泥状便)や水様便を特徴とする持続的または反復性の症候群である.腹痛あるいは腹部不快感がないことが機能性便秘・下痢の診断基準に含まれる.実際,IBS とのオーバーラップ,自然経過での各疾患間の移行もあるが,その病因はこれからの研究課題といえる.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/252060/747