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JPY
Abstract
◎膵癌は全悪性腫瘍のなかでももっとも予後不良の悪性腫瘍であり,他の消化器癌と同様に,長期生存のためには手術による腫瘍の完全切除が必須である.外科的切除の対象となる膵癌は遠隔臓器に転移を伴わない症例が対象であるが,膵周囲には上腸間膜静脈・門脈,上腸間膜動脈,腹腔動脈,肝動脈などの重要血管が存在するため,これら重要血管に浸潤する膵癌は局所進行膵癌と呼称され,外科的切除の効果が期待できない症例も多く存在する.したがって,術前に血管浸潤を主とする局所の進行度を判定し,根治的手術が可能かどうかを評価することは,手術により非根治切除となり長期予後を期待できない患者群を除外するうえでもきわめて重要である.膵癌の局所進行度の分類としては,National Comprehensive Cancer Network(NCCN)の膵癌切除可能性の判定基準が全世界で頻用されているが,血管合併切除などの拡大手術を施行してきたわが国においては,NCCN による膵癌切除可能性分類では不十分とする意見も多い.本稿では,NCCNによる膵癌切除可能性分類を紹介するとともに,わが国独自の切除可能性分類についても私見であるが提案する.
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/content/article/0039-2359/252080/867