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JPY
Abstract
◎膵癌において手術は長期生存が期待できる唯一の治療法であるが,術後生存期間中央値は約20カ月,5年生存率20%前後と不良で,切除単独による治療成績向上には限界がある.このためさまざまの補助療法が試みられ,大規模な臨床試験を経て,S-1,ゲムシタビン,5FUなどによる術後化学療法の有効性については高いエビデンスが存在している.補助療法としてはこれら薬剤の使用が推奨されるが,新規レジメンによる治療を行う場合には臨床試験として有効性を検証していくことが望ましい.近年,腫瘍内のhENT1発現程度によりゲムシタビン治療効果に有意差があることが報告され,膵癌でも他癌腫同様,バイオマーカーに基づいた個別治療の道が開きつつある.一方,課題として膵切除術後は合併症の発生や体力回復の遷延のため,補助療法の実施率,完遂率が低いことがあげられ,今後は術前治療を含む,有効性とfeasibility の高い補助療法の開発が望まれる.
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/content/article/0039-2359/252080/873