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JPY
Abstract
◎臨床的な観察から,微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)とT細胞との関連が指摘されており,MCNSの惹起因子としてT細胞から分泌されるリンフォカイン様物質などが探索されてきた.また,原発性巣状分節状糸球体硬化症(FSGS)の病態に糸球体濾過障壁の蛋白透過性を亢進させる液性因子が関与していることを示す報告も多い.前者には,IL-13やhemopexin,後者にはCCL-1やsuPARがある.また,二次性FSGSの原因遺伝子の検索からポドサイトのスリット膜構成分子がつぎつぎと明らかになっている.このような糸球体濾過障壁の蛋白透過性を亢進させる液性因子やスリット膜構成分子を解明することにより,MCNSやFSGSなどネフローゼ症候群が鑑別可能となるバイオマーカーや治療標的が明らかとなることが期待される.従来のステロイドや非特異的な免疫抑制剤に代わる新規治療薬の登場や,治療の指標となるバイオマーカーの登場も期待される.
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/content/article/0039-2359/252110/1166