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JPY
Abstract
◎ハンタウイルス肺症候群(HPS)は,齧歯類を自然宿主とし南北アメリカ大陸で流行がみられる人獣共通感染症である.潜伏期はおよそ2~3 週間,インフルンザ様の前駆症状の後急速に進行し,重症例では頻呼吸,肺水腫,胸水貯留・呼吸不全・心機能障害・ショックに陥る.1993 年に北アメリカで報告された当初,死亡率は65%とたいへん高かったが,現在ではおよそ38%といわれている.現在,販売されているワクチンおよび抗ウイルス薬はないため,死亡率の低下は対症療法が確立されたことによる.マウス,ハムスターを用いた実験感染モデルも報告されており,これらを用いた,ワクチン,抗ウイルス薬,病原性発現機構の解明にも取り組まれている.本稿では,HPS の疫学,診断法,治療,動物モデルと病原性について概説する.
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/content/article/0039-2359/253010/63