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JPY
Abstract
◎生物は感覚を研ぎ澄ませて外界の情報を受け取り,それによって行動を変えたり必要な体内環境をつくりだしたりする.外界からの情報に応じて生体がつくりだす物質として知られているものとしてホルモンがあげられる.ホルモンは,体内外からの情報に応じて体内の特定の組織で生産され,血液を介して他の部位に運ばれ,同一個体内の標的組織の機能を制御する生理活性物質である.五感のひとつである嗅覚刺激によっても体内のホルモンが変化することは古くから知られている.近年,それとは逆に,体内のホルモン変化が匂いの感受性に影響を与える可能性も示唆されている.嗅覚は食物認識,生殖行動の誘発,個体識別などに利用され,個体生存と種の保存のために必要不可欠な情報を生体内へ伝える.そのため,体内のホルモン状況に応じて匂い感受性を変えるというのは理にかなっている.本稿では,これまでに報告されてきたホルモンと嗅覚感覚の関連性の知見について,そのメカニズムを交えながら紹介する.
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