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JPY
Abstract
◎嗅覚異常は,①嗅覚低下ならびに嗅覚脱失をきたす量的異常と,②異嗅症,嗅覚過敏ならびに嗅盲に代表される質的異常とに分けられる.病院,医院を受診する患者の大部分は量的異常であり,質的異常は単独で発生することは少ない.嗅覚障害を障害部位別に分類すると,呼吸性嗅覚障害,嗅粘膜性嗅覚障害,末梢神経性嗅覚障害,中枢性嗅覚障害とに分けられ,末梢から中枢に向かうほど予後は不良である.嗅覚障害の原因としてもっとも多いのは慢性副鼻腔炎であり,近年は好酸球性副鼻腔炎の発生が高くなっている.ついで感冒後嗅覚障害,外傷性嗅覚障害と続く.原因不明の嗅覚障害のなかには加齢に伴う低下も含まれており,リスクファクターとしては男性,喫煙,鼻副鼻腔疾患,動脈硬化などがあげられている.嗅覚障害の臨床の発展には基礎的研究の発展が不可欠であり,基礎と臨床,両者のクロストークが重要である.
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/content/article/0039-2359/253060/509