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JPY
Abstract
◎動物は,自らが発する匂いである“体臭“を個体情報のシグナルとして積極的に活用している.体臭は体表に放出される分泌物そのものに加えて,細菌や遺伝子などさまざまな要因が加わり形成される.しかし,病気にかかり身体が通常とは異なる生理状態に陥ると,体臭に顕著な変化が表れる.高度医療技術が発達した現代において,いわゆる“病気の匂い”が再注目されている背景には,疾病特異的な匂いが同定されれば非侵襲かつ簡便な疾患バイオマーカーとしての利用が可能であること,さらには匂いの産生メカニズム解明により病態の理解が進むであろうという期待がある(図1).本稿では疾病特異的な体臭の変化について,具体例や分析手法を織り交ぜながら最新の知見を紹介するとともに,“病気の匂い”が罹患回避のシグナルとして機能している可能性についても言及する.
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/content/article/0039-2359/253060/515