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JPY
Abstract
◎寝たきりに至る最大の原因が脳卒中であることから,その新規の治療法開発が強く望まれている.現在想定される脳梗塞後の再生療法としては,①脳の可塑性による再生,②内在性神経幹細胞賦活化,③細胞移植治療,の3 つに大別できる.脳の可塑性による再生は,脳卒中リハビリテーションの現場で脳卒中患者が機能回復する過程で実際起こっている現象と考えられているが,硫酸コンドロイチンプロテオグリカンの糖鎖修飾によってその可塑性を変化させうる研究成果が近年報告され,注目を集めている.内在性神経幹細胞の賦活化と神経新生も虚血脳内で起こっているが,機能的回復に寄与するだけの新生ニューロンを誘導するためには,EGF などの神経栄養因子の投与なども必要と考えられている.細胞移植治療に関しては,骨髄間葉系細胞,iPS 細胞,iN 細胞などが移植細胞源として有望であるが,それぞれの細胞種で一長一短がある.本稿では,この3 つの再生治療の概略を紹介するとともに,その現状と今後の可能性を議論する.
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/content/article/0039-2359/254010/22