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肉腫薬物治療の最前線:分子標的治療―進行軟部肉腫に対するパゾパニブの効果と毒性
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JPY
Abstract
◎パゾパニブはVEGFR,PDGF およびc-Kit に対する経口マルチターゲットのチロシンキナーゼ阻害薬である.日本を含む13カ国が参加し,進行悪性軟部腫瘍に対して有効性と安全性を検証する目的でプラセボを対照とする国際共同第Ⅲ相試験が実施された.無増悪生存期間の中央値は,プラセボ群の1.6カ月に対して,パゾパニブ群が4.6カ月と有意に延長されることが示された(HR:0.31,p<0.0001).この結果として,パゾパニブは日本で悪性軟部腫瘍に対するはじめての分子標的治療薬として2012年9月に承認された.多様な組織型を有するこの希少がんに対して世界的な試みで新規治療薬が開発されたことは,今後の治療進歩の突破口となりうる.特徴的な副作用に対して適切な対処を行う必要があるが,進行悪性軟部腫瘍患者のあらたな選択肢となる.本稿では,パゾパニブの軟部腫瘍に対する効果と毒性について,過去に報告されたおもな臨床試験と著者らの経験を含め概説する.
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