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JPY
Abstract
◎われわれヒトを含め,酸素を使って生きている生物はつねに酸化ストレスに曝されている.酸化ストレスが大きくなると,細胞の恒常性維持機構の破綻をきたして,やがて細胞死に至る場合もある.その結果,動脈硬化,糖尿病,がん,そして神経変性疾患などさまざまな疾患の発症に結びつくと考えられている.抗酸化作用を用いた疾患の治療や予防方法の開発が期待される理由は,酸化ストレスが疾患の発症を促進する要因になっていると考えられるからである.その一方で,生物は酸化ストレスを有用なストレスシグナルとして活用し,細胞の機能を維持している.これらの酸化ストレスシグナルを打ち消してしまうと,この場合もまた細胞の恒常性維持機構の破綻を引き起こす.酸化ストレスと疾患について研究し議論する場合は,酸化ストレスの種類,場所,時期,期間,そして量など,多角的にとらえることが重要である.
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/content/article/0039-2359/254050/347