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JPY
Abstract
◎オートファジーによってミトコンドリアを選択的に分解するというマイトファジーの研究はこの数年間で飛躍的に進展し,もはやひとつの大きな研究テーマになりつつある.ミトコンドリアは細胞の生死に密接にかかわるため,ミトコンドリアの品質管理は細胞の恒常性維持にきわめて重要である.神経細胞のようなほとんど分裂することのない細胞の場合,ミトコンドリアの質と量は厳密に調整されるべきである.それが破綻するとパーキンソン病(PD)をはじめとする神経変性疾患につながる.家族性PD の原因遺伝子産物であるParkinとPINK1 がマイトファジーの必須蛋白質であることが明らかになり,現在ではマイトファジーの異常,つまり機能不全となったミトコンドリアを適切に排除できないことがPD の主たる発症原因ではないかと推測されている.本稿では,この数年で明らかにされたParkin 依存性マイトファジーの詳細な分子機構を紹介し,マイトファジーの異常とPD の関連についても最新の知見を交えて議論したい.
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