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JPY
Abstract
◎ミトコンドリアは酸素呼吸によりエネルギーを産生するのみならず,代謝や細胞応答などを介して個体の恒常性維持に関与している.ミトコンドリアの形態は膜の分裂と融合により動的に制御されており,組織分化や細胞応答時にその形態を大きく変化させる.Drp1 はミトコンドリア分裂に機能するGTPase であり,その遺伝子変異マウスの解析によりミトコンドリア分裂の初期発生や分化組織における機能が明らかになりつつある.また,ミトコンドリアはその内部に自身の遺伝子(mtDNA)を保持しているが,ミトコンドリア分裂はmtDNA の構造や細胞内配置の制御においても重要な機能をもっており,このmtDNA の動的な動きが個体レベルでも重要な機能を果たしていることも明らかになってきた.このように,ミトコンドリアがその多彩な機能を発現するにはミトコンドリアの動的な構造変化が必要であり,今後の病態の分子理解への応用が期待されている.
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