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JPY
Abstract
◎がん診療連携拠点病院制度では,拠点病院の役割として専門的ながん医療の提供に加え,地域のがん診療の連携協力体制の構築をあげている.がん治療は集学的治療の必要な初期治療から緩和ケアまで,地域で連携協力して行う.拠点病院の指定要件である診療機能のひとつに地域におけるクリティカルパス(以下,パス)の整備がある.パスを地域で共同して作成・実施することは,治療の標準化,安全管理の向上につながる.拠点病院において専門的な治療の方針決定・導入を受け,自宅に近い地域のかかりつけの医療機関において,標準化した治療と副作用対策がなされる.乳がんの治療はほとんどの場合,外来通院で可能なため,地域における早い段階からの病病・病診連携は比較的容易な領域であろう.著者らは,乳がんの標準的薬物療法のうち,まずはリスクの比較的少ない術後内分泌療法にあたって地域連携パスモデルを作成し,地域ネットワークの構築を試みている.がん治療の連携にあたり,患者への説明や薬剤個々の副作用などに注意を要するため,その画一化は容易ではないとされるが,パスを用いることで,より標準化した安全な医療が期待できる.本稿ではその紹介と背景,利点,問題点と対策などについて述べる.
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