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JPY
Abstract
◎癌の薬物療法に関しては長年にわたり膨大な努力がなされてきたものの,その進展に関しては期待したほどの成果が得られない時代が長く続いた.しかし,一方では数多くの癌遺伝子や癌抑制遺伝子の発見により,発癌機構はかなりの部分まで解明されてきた.当初はその研究成果を臨床成績に簡単に結びつけることが困難であったが,その後,慢性骨髄性白血病の原因分子Bcr-Abl に対する分子標的薬imatinib の成功に代表されるように,著効を示す癌分子標的薬が登場してきた.BRAF 変異メラノーマ患者に対する治療法に関しても,従来の抗癌剤の奏効率は約5%程度であったが,著者らがJT 医薬総合研究所と見出したfirst-in-class のMEK 阻害剤trametinib とBRAF 阻害剤dabrafenib との併用により,奏効率は約75%まで劇的に改善された.今回はtrametinib の今後の展望も含めて述べてみたい.
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