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アルコール健康障害対策基本法成立を受けてアルコール医療はどのように変わるか
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JPY
Abstract
はじめて出されたアルコール関連問題に対する国の方針樋口 “アルコール健康障害対策基本法”が2013年12 月に成立,2014 年6 月に施行され,法に基づき基本計画策定のため活発な議論が行われています.本日は,この法の制定を各方面から強く推進されてきた方々にお集まりいただきました. まず,この法律の概要について,ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)代表の今成さんからお聞きしたいと思います.今成 飲酒はとても多くの問題の背景にあるのですが(図1),日本では文化的な理由やデータが十分ではないこともあって,アルコールの問題にあまり重きが置かれず放置されてきました.またアルコール依存症の患者さんのほとんどが治療を受けないまま,さまざまな疾患をもち問題を起こし,家族も大変な思いをしながら亡くなっていくケースが多かったのです. この状況を何とかしなければと関係者みんなが考えていたときに,世界保健機関(WHO)によって“アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略”が2010 年に採択されました.このチャンスに国を動かそうと,学会,自助グループ,市民団体,みんなが本当に一丸となった結果,議員立法でできた法律です(図2).基本法ですので具体的な対策は策定中の基本計画をまたなければいけませんが,国の理念や基本的な施策の概要などは記載されていて,国の方針が打ち出された画期的なものと言えます.
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