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JPY
Abstract
飲酒するとなぜ顔がすぐ赤くなったり体がだるくなったり,その後,肝炎になったり,線維化が生じ,しまいには肝硬変になるのか.肝以外の臓器でも膵炎や心筋症,胎児アルコール症候群,アルコール性脳症,女性化など種々の障害も生じる.アルコール性臓器障害といわれる変化である.これらの障害は,アルコール代謝産物であるアセトアルデヒドの細胞に対するアルコール毒性を基本とし,ビタミン不足,栄養吸収障害などの総合結果として人体全体に生じる病的状態である.疾病は臓器が正常機能を果たせなくなった状態である.病理は機能障害になった臓器の形態変化をみてアルコールによる変化であると診断する.よくいわれる“機能と形態”の関係である.正常の機能は構造が整っていないとできない.飲酒が構造をどう変化させるのか.機能を果たすのは臓器の実質細胞であり,その細胞の形態に大きくかかわるのが細胞骨格であるので,その変化に注目する.この領域の研究はかなり前に行われたものが主であるが,それらを顧みるのは温故知新であり意義あることと考える.
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/content/article/0039-2359/254100/901