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JPY
Abstract
◎アトピー性皮膚炎(AD)は以前から,Th2 優位の免疫異常が病気の本態と考えられていた.しかし,免疫系の異常だけでなく,皮膚におけるバリア異常がアトピーの病態形成に重要であることが近年明らかになってきた.角質水分量の低下や経表皮水分喪失の増加は,病変部皮膚だけでなく病変周囲の皮膚でも確認されている.角質細胞間脂質として保湿作用を有するセラミドの低下,同じく天然保湿因子であるフィラグリンの発現低下,human-β-defensin などの抗菌ペプチドの低下がAD 患者で報告されている.フィラグリンの発現低下はAD に特異的ではなく,乾癬や皮膚リンパ腫の病変皮膚でも確認されている.AD と皮膚リンパ腫では免疫がTh2 優位に偏っており,そのために抗菌ペプチドなどが十分産生されず,ウイルスや細菌の感染を起こしやすくなっていると考えられる.
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/content/article/0039-2359/256010/35