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慢性膵炎診療の現状と課題─早期慢性膵炎は慢性膵炎に進行するか
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JPY
Abstract
◎慢性膵炎は進行性の膵の炎症疾患であるが,その自然経過は成因により異なる.アルコール性慢性膵炎は非アルコール性に比べて病態の進行が早い.遺伝性膵炎の原因遺伝子が同定されて以来,膵炎関連遺伝子の解明が進みつつある.しかしこれまでの診断基準では,慢性膵炎の進行により膵の形態や機能に非可逆的変化が生じる時期にしか診断できない.慢性膵炎は発症から確診に至るまでに10~20 年を要する.この時期(早期)は現在の診断技術では慢性膵炎疑診と判定され,急性再発性膵炎(急性膵炎)と慢性再発性膵炎(慢性膵炎)の鑑別が困難な時期である.慢性膵炎臨床診断基準2009 は,慢性膵炎疑診群のなかからEUS とERCP の所見をもとに,早期慢性膵炎を定義した.早期慢性膵炎が将来,慢性膵炎に進展するかは不明である.厚生労働省の難治性膵疾患研究班が早期慢性膵炎の前向き研究を行っており,この答えが得られるのはいまから10~20 年後である.
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