No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
◎母性内科がみる疾患のなかで糖代謝異常妊婦の占める割合は高い.妊娠初期はインスリン必要量が減るが,中期以降はインスリン抵抗性になりやすく血糖も上昇しやすい.母体高血糖の影響で種々の母児合併症が起こりやすくなるため,非妊時に比べ厳格な血糖管理が必要となる.妊娠前・分娩後のフォローアップなども重要であるが,別稿に任せ,本稿ではおもに妊娠中の管理に関して最新の情報も加え述べる.妊娠中に取り扱う糖代謝異常の定義・診断基準に関しては,日本糖尿病学会,日本産科婦人科学会,日本糖尿病・妊娠学会で一部不一致点があったため,3 学会の合意を得て統一案が作成された.食事療法に関しては近年カーボカウント法を用いる施設も増えてきた.また,食品交換表第7 版では1 単位中の炭水化物量・糖質量や糖質の配分割合別での表示などが追加された.薬物療法に関しては,妊娠中使用の安全性が確認されたインスリン製剤が増え,インスリンポンプの開発も進んでいる.欧米では“リアルタイムCGM”,さらに“クローズドループ”のインスリンポンプも用いられ,わが国でもパーソナルCGM 機能搭載インスリンポンプが使用可能となり,血糖コントロールの改善と低血糖の低減に貢献すると期待されている.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/256030/225