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【癌・増殖・発生】 多価型CXCR4 リガンドの創製と癌細胞イメージング・検出
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JPY
Abstract
◎ G 蛋白質共役型受容体(GPCR)は重要な創薬標的のひとつであるが,X 線結晶構造解析が非常に困難であることなどより,詳細な構造が明らかでないものも多い.とくに,GPCR の細胞膜上での解析は難しい.著者らは,GPCR のひとつであり二量体化が機能発現に重要であるケモカインレセプターCXCR4 に対する2 価結合型リガンドを創製した.2 個のリガンドをつなぐリンカーには堅固な構造を有するポリプロリンを用いた.まず,細胞膜表面での会合状態の推定を試みたところ,2 価型リガンドは最適な長さのポリプロリンリンカーで結合活性が最大となった.また,CXCR4 の発現が亢進している癌細胞のイメージングを検討したところ,CXCR4 発現量に応じた細胞イメージングが可能であることが示された.結果として,この2 価結合型CXCR4リガンドは種々の癌細胞の検出に使用できる可能性が示唆された.さらに,3 価結合型リガンドを用いた実験により,CXCR4 が多量体化する場合,リガンド結合部位はC3 対称には分布せず,より直線的に分布している可能性が高いことが示唆された.また,2 価型CXCR4 リガンドは癌転移阻害剤としても有望なデータを得ており,治療薬としての展開も期待できる.
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