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JPY
Abstract
◎生物は生存に重要な外部情報を得るにあたり,嗅覚システムを通じて実に多様な化学物質を感知・識別する.これら匂いやフェロモンといった分子の認識・受容を担うのが,嗅覚受容体および鋤鼻(じょび)受容体であり,それぞれ主嗅覚系,鋤鼻系で働く.いずれもG 蛋白質共役型受容体(GPCR)ファミリーに属し,多重遺伝子ファミリーを形成している.近年のめざましいゲノム解析技術進展に伴い,さまざまな生物種間における嗅覚受容体遺伝子数の違い,遺伝子多型と受容体機能との関係について有用な知見が得られている.また,非嗅覚組織における多くの嗅覚受容体の発現が明らかになり,一部については発現組織特有の機能をもつことも示唆されてきている.鋤鼻受容体に関しては,これまでまったく不明であったリガンドとの対応が徐々に明らかになってきた.本稿では,これら最新の知見と今後の展望について概説する.
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