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免疫チェックポイント阻害療法の臨床研究─開発状況と副作用
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JPY
Abstract
◎近年,免疫チェックポイント阻害剤の臨床開発が進んでいる.2011 年3 月に抗CTLA-4 抗体(イピリムマブ)が大規模臨床試験の試練を経て,切除不能悪性黒色腫に対して世界ではじめて免疫チェックポイント阻害療法としてアメリカFDA の承認を受けた.その後,同様にT 細胞を活性化させてがんを攻撃させる抗体療法として抗PD-1 抗体,抗PD-L1 抗体療法の臨床開発が各種がんにおいて進められている.抗PD-1 抗体療法であるニボルマブは2014 年に国内・アメリカで進行悪性黒色腫での承認を受け,2015 年3 月には進行扁平上皮肺がん,11 月に進行腎細胞がんに対してFDA の承認を受けた.また,ペンブロリズマブも進行悪性黒色腫,非小細胞肺がんに対してFDA の承認を受けている.現在,悪性黒色腫,非小細胞肺がん,腎細胞がん,頭頸部がん,膀胱がん,胃がん,卵巣がん,食道がんなどで各種免疫チェックポイント阻害剤(抗PD-1 抗体,抗PD-L1 抗体)の第Ⅲ相試験が施行あるいは準備されている.また,その他のT 細胞の活性化を制御する抗体療法の開発がはじまっている.さらに,さまざまながん種に対して単独療法,および従来の薬剤や新しい薬剤と併用した多くの臨床試験が活発に行われるようになってきている.現時点で免疫チェックポイント阻害剤による治療抵抗,耐性のメカニズムの理解は不十分であり,奏効例は限られており,治療効果や毒性を予測できるバイオマーカーの探索に期待がかかっている.
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