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JPY
Abstract
◎糖尿病の治療の目標は,慢性合併症である血管合併症の予防にある.既存の糖尿病治療薬による大規模臨床試験では,厳格な血糖管理が大血管障害,とくに脳卒中を抑制するか否かについて現在のところエビデンスはない.一方,糖尿病が脳梗塞の独立した危険因子であることは多数の疫学研究により示されている.Steno-2study やPROactive 試験から,糖尿病患者の脳卒中予防には血糖管理のみならず,高血圧,脂質異常症などの併存する複数の危険因子を早期から厳格に管理することがもっとも有効と考えられている.そこで,既存の糖尿病治療薬と異なる機序で血糖を改善させ体重増加を起こしにくくし,低血糖を生じさせる可能性の少ない糖尿病治療薬であるインクレチン関連薬には,動脈硬化性疾患の発症進展の抑制効果も含めて期待がもたれている.インクレチン関連薬を用いた脳梗塞発症抑制のエビデンスは動物実験,臨床試験でも構築されつつあり,今後さらなる長期的な検討が必要である.
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/content/article/0039-2359/256090/951