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JPY
Abstract
◎アルコール離脱症状の治療にはベンゾジアゼピン系薬剤が使用されてきた.しかし,身体疾患治療現場では,離脱症状は軽度であることが多い.介入がなくても2~7 日で自然に軽快することが多い.また,身体疾患治療現場で薬物介入が必要なアルコール離脱症例は,5~20%程度と見積もられている.したがって,不必要なベンゾジアゼピン系薬剤による離脱症状予防・治療により,鎮静,転倒,呼吸抑制,せん妄などの好ましくない状況の危険性が高まる.しかし,臨床的に大きな問題となる振戦せん妄に至る症例は離脱症状を認める症例の5~10%存在し,その予防は臨床上非常に重要である.現在,多くの抗痙攣薬でアルコール離脱症状治療研究が行われている.抗痙攣薬ではカルバマゼピンとガバペンチンが現在のところ効果が確認されている薬剤である.ベンゾジアゼピン系薬剤の使用が好ましくない場合に選択肢としての薬剤となるばかりでなく,今後のアルコール離脱治療の中心薬剤となる可能性がある.今後のさらなる臨床研究がまたれる.
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/content/article/0039-2359/256110/1151