No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
◎自己免疫性のぶどう膜炎は失明のおもな原因のひとつであり,網膜に存在する自己の蛋白質を抗原として認識するT 細胞が活性化を受けて血液網膜関門を通過し,眼内に侵入することにより引き起こされる.しかし,このような自己反応性T 細胞が認識できる抗原は本来眼内に隔離されているため,最初のT 細胞の活性化が体内のどこで起こるのか不明であった.著者らは,自己免疫性ぶどう膜炎を自然発症するR161H マウスモデルを作製し,網膜特異的なT 細胞の活性化が腸内細菌叢に依存することを示した.この活性化は網膜の自己抗原をもたないマウスでもみられ,腸内に存在する網膜に非特異的な抗原に対するT 細胞受容体(TCR)を介した抗原認識反応であることがわかった.以上の発見は,腸内細菌叢がヒトぶどう膜炎の病因になりうることを示唆するとともに,それらの産物が眼などの免疫特権部位の抗原を認識するT 細胞を非特異的に活性化することで,自己免疫疾患の発症の引き金となりうる可能性を示す.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/256130/1267