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JPY
Abstract
◎“認知機能が低下した状態”には,“正常でもなくかつ認知症でもない状態”が存在する.患者が納得できる対応をするためには,その考え方についての変遷を知ったうえで標準的な診断基準と原因についての知識を整理しておくことが肝要である.軽度認知障害(MCI)はその代表的な概念であり,「認知機能の低下はあるが,日常生活機能はおおむね自立した状態」といえる.具体的な診断基準は早期診断,早期治療を念頭に改訂が繰り返されてきた.MCI は臨床的にも病因論的にも多様で,原因となる背景病理は複数存在する.アルツハイマー病(AD)によるMCI については,バイオマーカーを用いた診断の基準が提案されている.“日常生活機能はおおむね自立した状態”であることを判断するためには,とくに手段的ADL についての精度の高い測定と適切な評価が求められる.どのようにADL を評価するかの具体的な方策を活用することが重要である.
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