FDG－PET とSPECT によるアルツハイマー病の評価

加藤隆司; 乾　好貴; 山田貴史; 伊藤健吾

医学のあゆみ

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FDG－PET とSPECT によるアルツハイマー病の評価

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Authors: 加藤隆司¹, 乾　好貴², 山田貴史³, 伊藤健吾⁴

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1 国立長寿医療研究センター放射線診療部/脳機能画像診断開発部;

2 国立長寿医療研究センター放射線診療部;

3 国立長寿医療研究センター脳機能画像診断開発部;中部大学応用生物学部食品栄養科学科;

4 国立長寿医療研究センター放射線診療部/脳機能画像診断開発部/治験・臨床研究推進センター

Source: 医学のあゆみ Volume 257, Issue 5, 507 - 510 (Fri Jan 01 00:00:00 UTC 2016)

Publisher: 医歯薬出版株式会社

Abstract

◎脳局所の血流と糖代謝は，アルツハイマー病(AD) においては，神経変性にともなう神経活動の低下を反映した機能的マーカーである．下部頭頂葉，後部帯状回・楔前部の血流/糖代謝低下は，AD の診断，軽度認知障害からのAD への移行予測に役立つ．多施設コホートSEAD―J におけるMCI では，AD 的特徴の糖代謝低下の程度が強いほど早期にAD に移行する傾向があることが示され，移行時期の予測にも役立つことが明らかになった．また，アミロイド陽性で認知機能正常の前臨床期AD（preclinical AD）の段階でも，糖代謝変化が生じることが報告されている．画像をバイオマーカーとして組み入れた新しいAD の研究クライテリアでは，脳血流/糖代謝画像は，NIA―AA（2011）ではタウ介在神経傷害，IWG―2（2014）のdownstream topographical のマーカーとして位置づけられている．

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