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JPY
Abstract
◎がん治療の進歩によりがん患者の生存期間が延長した結果,がん患者の管理,quality of life(QOL)の維持が重要な課題となっている.骨転移は直接がん患者の生命を脅かすことはまれであるが,耐えがたい骨痛や病的骨折によりがん患者のQOL を著しく低下させ,運動,あるいは機能障害により生存期間を二次的に短縮させる.また,がん細胞はしばしば骨髄中で長期間潜伏・休眠した後に,何らかのきっかけでめざめ,遠隔臓器に二次転移し,がん患者の生存率を直接大きく低下させる.骨は本来の機能である骨リモデリングにより骨髄を増殖因子に富む肥沃な状況にし,がん細胞が定着・生存・増殖しやすい環境をはからずもつくりあげている.このようながん骨転移の機序に立脚し,骨髄の肥沃性を失わせ,がん細胞の定着・生存・増殖,骨からの二次転移を抑制する薬剤(骨微小環境修飾薬剤:BMA)として,破骨細胞を選択的に阻害して骨リモデリングを抑制するビスホスホネートとデノスマブが,骨転移を有するがん患者に広くかつ安全に使用されている.
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/content/article/0039-2359/258010/113