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JPY
Abstract
◎止血に重要な役割をもつ血小板はがんに対して促進的に働くことが示唆されている.がん細胞は血行性に転移する際,血小板に覆われることで,免疫からの攻撃を回避する.また,血小板が放出する増殖因子やサイトカインによって,がんの増殖・転移能の亢進,前転移ニッチの形成が誘導されることも示唆されている.よってがんと血小板の相互作用は新規転移抑制法の標的となる可能性がある.一方,エクソソームはさまざまな細胞から分泌される細胞外小胞でDNA,RNA,蛋白質を含む.生理的な機能の詳細は不明な点が多いが,がん細胞由来のエクソソームは血管新生,免疫,転移能の制御などを介してがんの促進に働くことが示唆されてきた.したがって,エクソソームもがん治療の標的として,また診断のためのバイオマーカー検出のツールとして期待されている.本稿ではがんに対する血小板およびエクソソームの作用について,臨床応用に向けて重要な知見を概説する.
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