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HPV に対する抗ウイルス薬の開発―京都大学医学研究科におけるアカデミア創薬の展開
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JPY
Abstract
◎著者らが独自に開発したCDK9 阻害剤FIT039 は,ヒトヘルペスウイルス(HSV)やヒトアデノウイルス(HAdV)など広範なDNA ウイルスの遺伝子発現を抑制するが,ヒトパピローマウイルス(HPV)に対しても強力な増殖抑制効果を有し,HPV 感染症に対する新しい治療薬として有望である.FIT039 は,子宮頸がん由来細胞においてHPV E6,E7 遺伝子発現を抑制し,かつ,p53 を安定化させることも明らかとなっており,HPVに起因する疣贅や子宮頸がんに対する治療薬になりうると期待される.FIT039 に関して,手足の疣贅を対象疾患とした医師主導治験(第Ⅰ/Ⅱ相試験)の実施が京大病院で準備されており,尖圭コンジローマや子宮頸がんなどへの適用拡大も視野に入れ,アカデミア創薬の嚆矢として開発が進展している.
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/content/article/0039-2359/258020/145