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JPY
Abstract
◎免疫療法の開発が進むにつれ治療患者の免疫応答が明らかにされてきている.しかし,いぜんとしてその治療効果は限定的であり,免疫治療を受けたすべての患者に効果的な治療法の開発は困難をきわめている.免疫治療の効果を低下させる要因としてがん環境下における免疫抑制機構が考えられており,それらを担う細胞として制御性T 細胞(Treg)と骨髄性抑制細胞(MDSC)が存在する.両者とも過剰な免疫応答を抑えるために必須な細胞であるが,がん環境下ではがん免疫応答を抑制する働きを担う.それぞれ末梢とがん局所では機能や動態に相違があり,副作用を抑えつつ免疫抑制を解除するためにはがん組織に浸潤する細胞のみを標的とする方法が効果的である.近年の研究成果から,Treg およびMDSC を効果的に制御できる標的候補が見出されており,それらを応用することで画期的な新規がん免疫療法の開発が実現すると考えられる.
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