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JPY
Abstract
◎わが国では,発病の機構が明らかでなく,治療方法が確立していない,希少な疾病であって長期の療養を必要とし,ほかの施策体系が樹立していない疾病を行政的に“難病”と定義し,調査研究の対象としている.2015 年1 月から施行された難病法により,難病のなかでわが国の患者数が一定の人数(人口の0.1%程度)に達せず,客観的な診断基準が確立しているものを,「患者のおかれている状況からみて良質かつ適切な医療の確保をはかる必要性が高いもの」として,厚生科学審議会の意見を聴いて厚生労働大臣が指定することとなった.この指定難病は一定の重症度に至ればすべて医療費助成の対象となる.従来の特定疾患数は56 であったが,現在306 疾病が指定難病と認定され,疾病間の不公平感はかなり減少したと思われる.また,法律により国の支払い分が担保されることとなり,残り1/2 を負担する自治体にとっても朗報である.今後,拠点病院の整備や相談センターの設置など診療・福祉体制のさらなる充実が期待される.
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