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JPY
Abstract
◎血液製剤のHBV,HCV,HIV のNAT スクリーニングは,2014 年にこれまでの20 検体プールの検査から高感度の個別検体の検査に移行した.これにより,輸血によるHCV 感染は起こる可能性がほとんどないはずであるが,医療機関からは以前と変わらず多くの感染疑い報告が出されており,少なからず院内感染が起きている可能性がある.HIV 感染はきわめてまれになるであろう.HBV の場合はさらにHBc 抗体の判定基準の変更(2012)と相まって,確定される輸血HBV 感染は数年に一度の頻度のレベルまで少なくなることが期待される.NAT をすり抜ける汚染血液中のウイルス濃度はきわめて低いので,以後のほとんどの輸血感染は,血漿量の多い血小板,または新鮮凍結血漿の輸血によって起こると予想される.また,輸血によって伝播される総ウイルス量も非常に少ないので,発症または感染が明らかになるまで3 カ月以上の期間がかかることも多くなると予想され,輸血後の検査時期に注意すべきである.
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